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ブレーメン館4月研究会のご案内 [「ブレーメン館」研究会]

 今年は例年になく雪の多い冬となり、北海道はまだ厚い雪に覆われていますが、ようやく陽光に春が感じられる季節となり、関東以南ではすでに桜の開花も伝えられておりますが、その後皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、4月の研究会のご案内をいたします。今回は昨年に引き続きブレーメン館会員の田村一郎さんに発表して頂くことになりました。今年度最初の研究会ですので多数の
方のご参加をお待ち申し上げるとともに、相互の交流を深めたいと思っております。

発表者: 田村 一郎(たむら いちろう)さん
発表題目: 「高村光太郎と金子光晴における〈西欧的自我〉重視とその差異」(続)
日 時: 4月20日(土)14:00~16:00
場   所: 北海道情報大学札幌サテライト
     (札幌市中央区北3条西7丁目緑苑ビル、北大植物園入口正面、玄関南向き)
参加費: 一般参加者500円、大学生以下の学生および会員は無料。

発表要旨: 
 昨年5月に今回と同じテーマで発表させて頂いた。『ブレーメン館』第10号の論文では、ロダンに目を開かれた光太郎が留学で何を身につけ、それが光雲や美術界とどのような亀裂を生んだか、その光太郎に共感し結ばれた智恵子がどのように病に捉われ命を失ったかを辿った。このような大きな負債を担った光太郎の〈西欧的自我〉へこだわりは、さらに戦争協力と戦後の〈自己流謫〉にまでつながることになるが、こうした重い葛藤の解明に追われ,光晴との差異という主題は先送りされることになってしまった。
 今回の発表は、昨春亡くなった吉本隆明の論を軸とする。吉本は早くから光太郎の詩と生き方に興味を抱き、「光太郎」論を展開してきた。それを追う中で、ことに大正から昭和にかけての知識人と状況とのかかわりへと視野を深める。その成果の一端が 『転向論』であり『共同幻想論』である。  
 今回は真正面から光太郎のロダン傾倒の意味を問い、『智恵子抄』などでの光太郎の智恵子理解の推移などを追った湯原かの子の『高村光太郎』(ミネルヴァ書房)も取り上げる。吉本を柱にするのでやや理屈っぽくなるが、お付き合い願えれば幸いである。 
発表者のプロフィール:
  1934年帯広に生まれる。北大文学部・文学研究科でドイツ哲学を学ぶ。函館高専、札幌学院大学、鳴門教育大学に勤務。特にドイツ観念論とその裏面史を研究。退職後第一次大戦時のドイツ兵俘虜を扱った鳴門市ドイツ館に勤め、現在は小樽に居住。著書:『十八世紀ドイツ思想と「秘儀結社」上』(多賀出版、1994年)、『板東俘虜収容所の全貌』(朔北社、2010年)、他。


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