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ブレーメン館総会および研究会のご案内 [「ブレーメン館」研究会]

会員の皆様へ

 北海道では連日真冬日の厳しい季節を迎えておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。年も改まりましたが,引き続き皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 さて、2014年度の総会と2013年度を締めくくる研究会を下記の通り開催いたします。今回の研究会は、ブレーメン館会員の経済がご専門の山口博教さんに、世界および日本の経済状況ついてホットなお話をして頂くことになりましたので、ふるってご参加下さい。また、研究会前に同じ会場で総会を開きますので、総会にもよろしくご出席下さい。


Ⅰ 
日 時:2月23日 (日) 12時30分 ~13時30分
会 場:北海道情報大学札幌サテライト 札幌市中央区北3条西7丁目 緑苑ビル4階 (北大植物園入口正面、玄関南向き)

                
Ⅱ 報告事項および審議事項
1. 2013年度活動報告  
2. 2013年度会計決算報告 
3. 2013年度会計監査報告 
4. 2014年度活動計画案 
5. 2014年度会計予算案        
6. 2014年度役員について
7. その他

Ⅲ その他

ブレーメン館研究会プログラム

日  時: 2月23日(日)午後2時〜午後4時

会  場: 北海道情報大学札幌サテライト  札幌市中央区北3条西7丁目 緑苑ビル4階 (北大植物園入口正面、玄関南向き)

発表者: 山口 博教(やまぐち ひろのり)氏 (ブレーメン館会員)

発表題目:「経済の多極化とグローバル化の相克-アベノミクスに潜む落とし穴」

発表要旨: 戦後のアメリカ中心社会(Páx Americána)が続く中で、次第に中国人民共和国の比重が 高まってきている。21世紀の半ばを見越して日本経済について考えてみることにしたい。
1.冷戦体制後経済の多極化は、4昇竜国等の新興工業国(NIES, NICS)からブリクス(BRICS)の目覚しい発展へと舵がきられた。
2.他方グローバル化の進展は、主として英米を中心に展開した。具体的には民営化・市場経済化・金融自由(=投機)化の推進であった。EU、日本、ブリクス、東南アジア連合諸国もこの渦に巻き込まれた。この流れは、新自由主義とキリスト教原理主義に後押しされた8年間のJ.W.ブッシュ政権下にピークに達した。2007年のサブプライム・バブルの崩壊後反省期に入っているが、消失したわけではない。     
3、このような中でアベノミクスが登場し、高度成長の夢を三度追い求めている。実現できるかどうかは不明。金融の量的緩和、機動的な財政政策、民間(大)企業の成長戦略に関する「3本の矢」についてはいまだに議論が分かれている。戦後日本経済が取ってきたあらゆる政策を使い切るという、一種の博打的な対応にも見える。何より最大の問題は財政破綻と日本国債の暴落の可能性をはらんでいる点にある。

発表者のプロフィール:
1950年東京生まれ5歳半から札幌で育つ。1974年北大経済学部卒業。1980年北大大学院経済学研究科終了。1981年北星学園大学経済部着任し現在に至る。著書『西ドイツの巨大企業と銀行-ユニバーサル・バンク・システム-』1988年文眞堂、『ドイツ証券市場史-取引所の地域特性と統合過程-』北大出版会2006年。



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2013年度12月期研究会・ブレーメン館忘年会のご案内 [「ブレーメン館」研究会]

  北海道では平野にも初雪も降り、これからいよいよ本格的な冬を迎えますようとしていますが、会員の皆様方は如何お過ごしでしょうか。さて、12月の研究会は会員の広瀬玲子さんによる研究発表です。研究会終了後は発表者との懇親会を兼ねて忘年会を行います。暮のお忙しい時期とは存じますが、多くの方々のご来場お待ちしております。

研究会プログラム

発表者: 広瀬 玲子(ひろせ れいこ)氏 (ブレーメン館会員)
発表題目: 植民地支配とジェンダー ——— 朝鮮における女性植民者
日 時: 2013年12月21日(土)14:00 - 16:00
場 所: 北海道情報大学札幌サテライト  札幌市中央区北三条西7丁目 緑苑ビル4F(北大植物園入口正面、玄関南向き)
参加費: 一般参加者500円、大学生以下学生および会員無料

発表要旨:
 1945年の敗戦まで日本帝国の支配は東アジア・東南アジア地域に及んだ。朝鮮半島もその一地域である。35年間の植民地支配の過程で植民者一世・二世(あるいは三世)という世代形成がなされた。
 本報告は、朝鮮で植民者として暮らした日本女性に焦点を当てる。植民地での女性たちのあり様を、①愛国婦人会の結成と活動を通して(一世の経験)、②京城第一公立高等女学校生としての生活(二世の経験)という二つの側面から素描する。植民者としての日本女性たちの大半は、自分が支配者であるという自覚なしに生活するが、そこには支配を支配と感じさせない暴力、被植民者を不可視化する暴力が働いていていた。敗戦により、「自分が侵略者であった」とつきつけられ、引揚げたのちに、内なる植民地主義をいかに解体(克服)するのかが女性たちの課題となるが(これは国民全体の課題でもあった)、いまだに果たされたとは言えない。
 報告では少数ではあるがこの課題に応えようとする女性植民者の事例を紹介し、植民地主義解体(克服)の可能性について考察する。

発表者のプロフィール
 専門は近代日本思想史・女性史。1951年新潟県生まれ。日本女子大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院で日本近代史を学ぶ。文学博士 (2002年)。1989年から北海道情報大学に勤務。現在北海道情報大学情報メディア学部教授。
 著書『国粋主義者の国際認識と国家構想‐福本日南を中心として‐』芙蓉書房出版、2004年。科学研究費補助金研究成果報告書『帝国の少女の植民地経験‐京城第一高等女学校を中心に‐』2012年。共著『北の命を抱きしめて』ドメス出版、2006年。『東アジアの国民国家形成とジェンダー』青木書店、2007年。『北海道社会とジェンダー‐労働・教育・福祉・DV・セクハラの現実を問う』明石書店、2013年。

忘年会:
場所: 「鶏よ魚よラフィラ店」 (中央区南4条西4丁目すすきのラフィラ7階 Tel 520-2929) 時間: 5時〜7時

 本年度と同様、来年度も研究会/文化講座の発表者(自薦、他薦による)を皆様から募ります。ご希望の方は、発表題目、要旨、希望する発表時期を明記して12月15日までに事務局にご連絡下さい。



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2013年度第5回ブレーメン館研究会のお知らせ [「ブレーメン館」研究会]

ブレーメン館の10月の研究会は、北海道の民間説話研究者の阿部敏夫さんをお招きして、民間説話と北海道についてお話していただきます。皆様どうかふるってご参加ください。

 2013年度ブレーメン館第5回研究会

発表者: 阿部敏夫 (アベ トシオ) 氏

発表題目: 民間説話伝承から北海道の生活・文化を探る-地域・移住・生成-

日時: 2013年10月19日 (土) 午後2時-

会場: 北海道情報大学札幌サテライト (札幌市中央区北3条西7丁目 緑苑ビル4F)

参加費: 一般参加者500円、大学生以下学生および会員無料

発表要旨:
蝦夷地から北海道と呼ばれるようになった1869年 (明治2) 以降の近現代、「和人」と呼ばれる人々が、政治変動 (廃藩置県、産業の衰退、人口過剰など) や洪水などの大災害でやむなく、閉塞社会からの脱出を願う、近世以来「しょっぱい川」と称して出稼ぎ感覚で、あるいは宗教理念・信仰をもってたくさん移住してきた。しかし、その移住者達は厳しい現実に遭遇したが、そのなかで自分達の過去の経験をもとに新たな生活・文化を生成して今日まで来た。今回は、そのようすを「民間説話」伝承の側面から探る。

発表者のプロフィール:
専門は北海道民間説話・民俗。北海道栗山町生まれ。北海道学芸大学卒業。高校教師37年をへて、北星学園大学文学部教授。現在、北星学園キリスト教センター所属。
 その間、栗山町図書館長、中国大連外国語学院交流教員、北海道大学非常勤講師。著書『北海道民間説話〈生成〉の研究』 2012 (共同文化社)、『民話創造ノート-北海道の視覚から』 2000 (野薔薇社) 編著・共著『北海道むかしばなし』全4冊 1989 (中西出版)、『日本伝説体系 第一巻 北海道・北奥羽編』 1985 (みずうみ書房)、『現代民俗学の視点 第三巻』 1998 (朝倉書店)、『北海道義経伝説序説』 2002 (響文社)、監修『写真アルバム 札幌市の昭和』 2012 (いき出版)、『語り継ぐ札幌市民100人の戦争体験』上・下 2013 (札幌市) 他。  














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2013年度第4回ブレーメン館研究会のお知らせ [「ブレーメン館」研究会]

 本会では、2013年度第4回となる研究会を以下の要領で開催します。多数の方々のご参加をお待ちしております。

ブレーメン館研究会

発表者: 岩川 正樹 (いわかわ まさき) 氏

発表題目: 荷風とエロティシズム

日時: 2013年9月28日 (土) 午後2時より

会場: 北海道情報大学札幌サテライト (札幌市中央区北3条西7丁目 緑苑ビル4F)

参加費: 一般参加者500円、大学生以下学生および会員無料

発表要旨:
通説としてのエロス的作家永井荷風というイメージを見直し、花柳小説家としてではなく、主に戦後の作品に現れる真にエロス的な作家としての荷風像を探る。最初に、映像化された戦後の短編作品「人妻」 (2012年・熊切和嘉監督) をDVDで約30分上映する。

発表者のプロフィール:
函館市生まれ。法政大学法学部政治学科卒業。元地方公務員。現在団体職員。同人誌「啖」 編集人。





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2013年度7月期ブレーメン館研究会のお知らせ [「ブレーメン館」研究会]

 2013年度7月期についても、ほぼ本会夏の恒例行事ともなりました、神戸から徳永恂先生をお迎えしての研究会となりました。今回は徳永氏のほか、田中利光氏にも登壇いただき、二本立ての研究会となります。

2013年度ブレーメン館7月期研究会

日時: 2013年7月27日 (土) 14:00-17:10
会場: 北海道情報大学札幌サテライト 札幌市中央区北3条西7丁目 緑苑ビル4F
参加費: 一般参加者500円、大学生以下学生および会員無料

研究会詳細

第一部 14:00-16:00

研究発表: 徳永恂 氏

発表題目: 「黄禍論」の周辺―あるいは世界史における黄禍論―

発表要旨:
 「黄禍論」とは、論とはいえ、本来、理論とも思想とも言えない言説ないし風評にすぎないが、19世紀末から20世紀初め (日清戦争から第一次世界大戦) にかけて、国際政治の舞台に登場し、ジャーナリズム、とくにカリカチュアをつうじて、広く世界に流布し、歴史的影響を及ぼした。本来の日本語ではなく、外国語からの翻訳である (英語 the yellow peril、ドイツ語 die gelbe Gefahr) が、その意味、受け取られ方はさまざまである。ここでは、その喰い違いや、受容の仕方のねじれをつうじて、19~20世紀の転換期 (通称「帝国主義」の時代) の世界史的動静をうかがい、ナチスの反ユダヤ主義の前提を尋ねることにしたい。

発表者のプロフィール: 大阪大学名誉教授。東京大学卒。北大、阪大に勤務。元・日本社会思想学会会長。現・神戸・ユダヤ文化研究会会長。主な著書: 『現代批判の哲学』 (東大出版会) 、『社会哲学の復権』、『ヴェニスからアウシュヴィッツへ』 (講談社) 、『ヴェニスのゲットーにて―反ユダヤ主義思想史への旅』 (みすず書房、和辻哲郎文化賞) 、『現代思想の断層―「神なき時代」の模索』 (岩波書店) 、『「水源幻想」を越えて―ヘルダーリン対ハイデッガー』 (同人誌『ブレーメン館』第8号特集「川と私」) など多数。訳書: 『啓蒙の弁証法』アドルノ/ホルクハイマー (岩波書店) 、『イデオロギーとユートピア』マンハイム (中央公論社) 、『ユダヤ人問題』マルクス (筑摩書房) など多数。

第二部 16:10-17:10

研究発表: 田中利光 氏

発表題目: カール・バルトのユダヤ人論―「教会教義学」第3巻第3分冊第11章第49節第3小節 (1950年、238-256頁)―にそくして

発表要旨: 配布資料参照

発表者のプロフィール: 北海道大学名誉教授。北海道大学に勤務。専門分野は西洋古典語。主な著書: 『ラテン語初歩』 (岩波書店) 、『新ギリシャ語入門』 (大修館) 、訳書: 『自由への要求』ヘルムート・ゴルヴィツァー (新教出版社)など。







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2013年度「ブレーメン館」6月研究会のご案内 [「ブレーメン館」研究会]

 初夏を迎える季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、6月の研究会のご案内をいたします。今回は、ブレーメン館会員の安髙誠吾さんに発表していただくことになりました。研究会に続いて、同人誌『ブレーメン館』第11号の出版記念会を行いますので、よろしくご参加下さい。

研究会
発表者: 安髙 誠吾(やすたか せいご)さん
発表題目: 「ドイツのユダヤ人画家フェーリックス・ヌスバウムについて」
日 時: 6月29日(土)14:00~16:00
場   所: 北海道情報大学札幌サテライト
     (札幌市中央区北3条西7丁目緑苑ビル、北大植物園入口正面、玄関南向き)
参加費: 一般参加者500円、大学生以下の学生および会員は無料

発表要旨: 
  日本ではあまり知られていませんが、今回はドイツのユダヤ人画家フェーリックス・ヌスバウム(1904-1944)の作品を紹介します。ヌスバウムはナチスの手を逃れベルギーに潜伏しますが、密告され、妻と共にアウシュビッツで命を奪われます。不安な逃亡生活の中でも秘かに制作を続け、「私が滅びても、絵は死なせないでくれ」と言い残しました。その言葉は受け継がれ、1998年に開館した生地オスナブルックのヌスバウム美術館として実現されました。その美術館を設計したポーランド生まれの建築家ダニエル・リベスキントにも言及します。

発表者のプロフィール:
  1944年東京生。北大文学部・文学研究科でドイツ文学を学ぶ。北海道教育大学に勤務。関心領域はユダヤ思想、宗教学、絵画、演劇、映画などの表象芸術。最近は内田樹の著書を乱読しながら、他者論や存在論に関心を寄せています。

『ブレーメン館』第11号出版記念会
日 時: 6月29日(土)17:00より
場   所: スナック・ボンボンマミー(札幌市中央区南5条西3丁目)

2013年度年会費未納の方は振込をよろしくお願いいたします
振替口座記号番号 02750−4−66631  口座名称 ブレーメン館








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2013年5月ブレーメン館文化講座のご案内 [「ブレーメン館」文化講座]

 北国ではすっかり雪も融け、これから本格的な春を迎える季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、5月の行事のご案内をいたします。今回は、エッセイストの近藤純夫さんをお招きして第19回目の文化講座を開催することになりました。近藤さんは長年ハワイに携わってこられた専門家で、ハワイの文化と自然について興味あるお話を聞くことができると思います。多数の方のご参加をお待ちしております。

発表者: 近藤 純夫(こんどう すみお)さん
発表題目: 「深く楽しむハワイ──自然と歴史の魅力をさぐる」
日 時: 5月26日(日)14:00~16:00
場   所: 北海道立文学館講堂(札幌市中央区中島公園1番4号)
参加費: 一般参加者1000円、大学生以下の学生および会員は無料
後  援: 札幌市教育委員会

発表要旨: 
 ハワイと言えば世界に誇るリゾート地です。戦後から今日にいたるまで、その地位が揺らいだことはありません。しかし、「ハワイに世界の観光客が集まるのは歴史的にも、自然的にも必然である」と言ったら、なぜだろうと思いませんか?なぜ、ハワイには世界中の民族が集まるだけでなく、その血が幾重にも混ざり合っているのか?なぜハワイには世界中の熱帯や温帯の動植物が集まっているのか?世界のあらゆる場所から、あらゆるものがハワイに集まる意外な仕組みを通じ、知られざるハワイの魅力についてお話しします。

発表者のプロフィール:
 エッセイスト、翻訳家、写真家。1952年生まれ、札幌市出身。ハワイ火山国立公園アドバイザー、朝日カルチャーセンター講師、スパ・リゾート・ハワイアンズ・アドバイザー、フラ・ミュージアム・コーディネーター、フラレア・ハワイアン・カルチャー講師、地球クラブ代表などを勤める。日本洞窟学会会員、日本火山学会会員。
主著:『フラの花100』(平凡社)、『ハワイ諸島の自然』(平凡社デジタル書籍)、『歩きたくなるHawaii』(亜紀書房)、『ハワイBOX フラの本』(講談社)、『ハワイ・トレッキング』(平凡社)、『ハワイ・ブック』(平凡社)2001年など多数。訳書:『ルインズ』(扶桑社)、『イザベラ・バードのハワイ紀行』(平凡社)など多数。
    


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ブレーメン館4月研究会のご案内 [「ブレーメン館」研究会]

 今年は例年になく雪の多い冬となり、北海道はまだ厚い雪に覆われていますが、ようやく陽光に春が感じられる季節となり、関東以南ではすでに桜の開花も伝えられておりますが、その後皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、4月の研究会のご案内をいたします。今回は昨年に引き続きブレーメン館会員の田村一郎さんに発表して頂くことになりました。今年度最初の研究会ですので多数の
方のご参加をお待ち申し上げるとともに、相互の交流を深めたいと思っております。

発表者: 田村 一郎(たむら いちろう)さん
発表題目: 「高村光太郎と金子光晴における〈西欧的自我〉重視とその差異」(続)
日 時: 4月20日(土)14:00~16:00
場   所: 北海道情報大学札幌サテライト
     (札幌市中央区北3条西7丁目緑苑ビル、北大植物園入口正面、玄関南向き)
参加費: 一般参加者500円、大学生以下の学生および会員は無料。

発表要旨: 
 昨年5月に今回と同じテーマで発表させて頂いた。『ブレーメン館』第10号の論文では、ロダンに目を開かれた光太郎が留学で何を身につけ、それが光雲や美術界とどのような亀裂を生んだか、その光太郎に共感し結ばれた智恵子がどのように病に捉われ命を失ったかを辿った。このような大きな負債を担った光太郎の〈西欧的自我〉へこだわりは、さらに戦争協力と戦後の〈自己流謫〉にまでつながることになるが、こうした重い葛藤の解明に追われ,光晴との差異という主題は先送りされることになってしまった。
 今回の発表は、昨春亡くなった吉本隆明の論を軸とする。吉本は早くから光太郎の詩と生き方に興味を抱き、「光太郎」論を展開してきた。それを追う中で、ことに大正から昭和にかけての知識人と状況とのかかわりへと視野を深める。その成果の一端が 『転向論』であり『共同幻想論』である。  
 今回は真正面から光太郎のロダン傾倒の意味を問い、『智恵子抄』などでの光太郎の智恵子理解の推移などを追った湯原かの子の『高村光太郎』(ミネルヴァ書房)も取り上げる。吉本を柱にするのでやや理屈っぽくなるが、お付き合い願えれば幸いである。 
発表者のプロフィール:
  1934年帯広に生まれる。北大文学部・文学研究科でドイツ哲学を学ぶ。函館高専、札幌学院大学、鳴門教育大学に勤務。特にドイツ観念論とその裏面史を研究。退職後第一次大戦時のドイツ兵俘虜を扱った鳴門市ドイツ館に勤め、現在は小樽に居住。著書:『十八世紀ドイツ思想と「秘儀結社」上』(多賀出版、1994年)、『板東俘虜収容所の全貌』(朔北社、2010年)、他。


2013年度ブレーメン館活動計画 (案)  [年間スケジュール]

2013年度ブレーメン館活動計画(案)
                        
 4月20日(土) 研究会:田村 一郎  (会場:北海道情報大学札幌サテライト)   
          「高村光太郎と金子光晴における〈西洋的自我〉重視とその差異」(続)

 5月25日(土) 文化講座:近藤 純夫(非会員) (会場:北海道立文学館)
          「ハワイの文化と自然」

 6月中旬(土)  ビデオ上映会 解説:安高誠吾 (会場:北海道情報大学札幌サテライト)
         「日曜美術館──フェーリックス・ヌスバウム」
          『ブレーメン館』第11号出版記念会 
                           
7月下旬〜8月上旬(土)  
研究会:徳永 恂 (会場:北海道情報大学札幌サテライト)
           題目未定   
             
9月21日(土)  研究会:岩川 正樹 (会場:北海道情報大学札幌サテライト)  
          「永井荷風とエロチシズム」
 
              
10月19日(土)  研究会:阿部 敏夫(非会員) (会場:北海道情報大学札幌サテライト)
           「北海道から日本の歴史と文化の形成を探る」

12月21日(土)  研究会:広瀬玲子  (会場:北海道情報大学札幌サテライト)
題目未定
2013年度忘年会  
 
 2月16日(土)  研究会:山口博教  (会場:北海道情報大学札幌サテライト)
           「日本経済のグローバル化?──国際性と国民性(親方・日の丸)の
            絶えなき相克」
           第13回総会


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2012年12月研究会のご案内 [「ブレーメン館」研究会]

2012年最後の研究会はブレーメン館会員の界兀歩 (さかい ごっほ) 氏による昨年に続いて詩についての講演です。研究会終了後は講師の方との懇親会を兼ねまして忘年会を行います。暮のお忙しい時期とは存じますが、多くの方々のご来場をお待ちしております。

講師: 界 兀歩 (さかい ごっほ) 氏 (ブレーメン館会員、詩人)
発表題目: 詩という呼吸と法(続)── 曖昧を引き受けつつ、育むこと呼吸法について思いめぐらすこと
日時: 2012年12月16日(日) 14: 00 - 16: 00 (会場の都合により開催となりますのでご注意下さい)
場所: 北海道情報大学札幌サテライト 札幌市中央区北三条西7丁目 緑苑ビル4F (北大植物園入口正面、玄関南向き)
参加費: 一般参加者500円、大学生以下学生および会員無料

発表要旨:
「曖昧」が日常生活のなかで専ら負性(マイナス)を帯びて口にされるようになって久しい。ともすればひとは自分の身辺にそれが見いだされることを恥じ、除去を努める一方で、目の前の対象や他者の内にそれを見いだし、指摘除去して成果や業績とする。あたかも暗黙の内にも何らかの人間性向上運動に従事しているかのごとくにである。
こうした「曖昧」の一種疫病神扱いは、どこからくるのか、いつ頃からのことか、そして「曖昧」を除去し尽くすことなど可能か。そもそも「曖昧」とはどのような事態なのか。

この、どこか本質的に捕捉不能な、底知れない表現/認識不可能性を胎んだ「曖昧」の急速な疫病神扱い化については、それが我々の住む社会構造(システム)の急速な変貌と深い関連があること、そのことは随分以前から体感的に知られていた筈と思われる。思うに、頻出する叫び「曖昧だ!」は、その(効率・市場等)原理主義にして豊かな高度テクノ資本主義、事実上の一神教化の浸透プロセスがヒトに上げさせる声なのだろう。(消費選択促進を事とする)このプロセスにはどこかでジレンマを「聞く」排中律の貫通は不可避であろうから。そして、その刷り込み自体は不断に、ますます微妙なミクロ域へと、既に浸透済みであろう。しりたいし──られたいし──知的なしりとりを刷り込まれた身体脳を媒介しつつ、豊かな情報じゃんぐる中を・・・・かるがると越境 ジョージ疾走 時々ハおもいっきり跳躍 ワカルワカル するーする。
それにしても今日「細部に宿る」のは何モノであるだろう。そして一体「曖昧」とは専ら疫病神扱いがふさわしいシロモノであろうか。「曖昧」の内に一片の「愛」が息を殺しつつ閉塞を生きのびている姿を、既に認めていないだろうか ・・・・ ー スル ・・・・ 
ひとが立ち止まってモノを思うことがおおい昨今、ココロある人間にふさわしい「理性」のあるべき姿を思い浮かべ、しんこきゅうを試みること。試みること。
それはまた、ヘルツとヘルツ、詩的言語が打ち返す、試みのことでもあるだろう。
[「またぐ」を考察のヒントとしたい。詩「死のフーガ」(ツェラン)にもふれる。] 

発表者のプロフィール:
『ブレーメン館』所収の近作、詩集『非ぐる日』、『unari ききうなり』など。抄訳/エッセー「パウル・ツェランの想い出/ツェランに於けるゲーデル的問題」

本年度と同様、来年度も研究会/文化講座の発表者(自薦、他薦による)を皆様から募ります。ご希望の方は、題名、要旨、希望する発表時期を明記して12月10日までに事務局にご連絡下さい。



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